塩と自然食・玄米
人間の身体に必要な栄養素を含む自然食・玄米が良いとされており、みなさんもご存知だと思いますが実は塩も重要な役割を担っているのです。
人間の体の機能が正常に働くには、塩分が多すぎても少なすぎてもいけません。
血液と脳内のナトリウムおよびカリウムのバランスが正しく維持されていなければならないのです。
やみくもに塩分を除外することも危険であることが十分お分かりいただけたでしょう。
食物には固有のアクがあります。皮をむいたリンゴや切ったゴボウ、レンコンなどが変色したり、茹でると水面に浮いてくる灰色のものがアクといわれるものです。
このアク気と塩気のバランスを見ると、5対1の割合が一番良いとされています。このバランスが微妙に崩れ、6対1になってしまうと体力が落ち行動力がなくなります。逆に4対1になると慌てやすくなり、思考力も落ちてしまいます。
陽性である人間が陰性食を好むのは当然でありますが、陰性といわれる食物はアク気が非常に強いので、バランスよく摂ることが大切なのです。例えばアク気の強いゴボウ、にんじん、なすなどは煮たり焼いたりすることでアク気を減らすことが出来ます。
正食料理では、アク抜きはせず、塩や油、火を使うことでおいしい味に変えてしまいます。このアクや水は陰性で塩や火は陽性なものです。この4つの陰陽は調理をすることで上手にバランスをとることが出来るうえ、健康管理にも大変重要なポイントとなります。